渕上俊則(元総務省自治行政局長)著
~市町村消滅の危機に、いま問われる地方自治~
明治維新・戦後改革・地方分権改革等によりどう変わってきたかを
振り返り、自治体が今なすべきことを問う。
1.国と地方の関係を、対等・協力の関係から、上下・主従の関係に後戻りさせない。
2.地域間格差を拡大させない。
3.住み続けられる地域社会にする。
「地方自治発展史」は、我が国の地方自治が厳しい環境の中で発展してきた歴史を、明治維新、戦後改革、地方分権改革などのフェーズ毎に分析した本である。地方自治の発展は、国と地方の関係、膨大な事務と財源の欠乏など、その道のりは、決して平坦ではなかった。地方自治は、関係者の涙ぐましい努力によって、国と対等と言えるほどの地位を獲得した。しかしながら我が国の現状を見ると、既存の政治・経済・社会の枠組みを大胆に変革しなければ、我が国自体が存亡の危機に瀕しているといっても過言ではない。多くの市町村は、人口減少による消滅の危機に直面している。また、国と地方の関係も変容の兆しが見られる。このような中で、この本は、地方自治の歴史を振り返りながら、今後の地方自治のあり方を問うている。自治体関係者や地方行政に関心のある方々にとって、自治体が生き残るために示唆に富む内容となっており、お勧めの一冊である。





- 著者 : 渕上俊則
- 出版社 : 株式会社盈進社; 初版 (2024/5/27)
- 発売日 : 2024/5/27
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 433ページ
- ISBN-10 : 4991370302
- ISBN-13 : 978-4991370304
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